シロのブログ

普段仕事で扱う医療・福祉制度の情報からあまり関係のない気になっていることや悩みについてなど適当に発信していきます。

読書感想1:『夢をかなえるゾウ1』水野敬也 著

f:id:shiro007:20210103163017j:image

【タイトル】

自分はどんな人生を歩みたいのか?探し続けたい!

 

【本を選んだきっかけ】

年末年始で特にやることもなかったので、本でも読んでみようと思い、Amazonプライム会員でもあったので、Amazon Kindleを利用して本を探してみました。無料で読める一覧にこの本があり、タイトルからは何の本かは分かりませんでしたが、よく電車の広告に載っていたのをみたことがあり、手書き感のあるゾウっぽいイラストにも惹かれて、なんとなく読み始めることにしました。

 

【あらすじ】

ある日、うだつの上がらない普通のサラリーマンである『僕』は自分の惨めさに一人荒れていました。そんな『僕』の前に以前インド旅行で買った神様をかたどったゾウの置物と同じ姿をした関西弁を話すゾウが現れました。そのゾウは、『ガネーシャ』と名乗り、"神様"を自称します。そんな自称"神様"である『ガネーシャ』が成功する人間とは何か?多くの偉人たちの言葉や行動をもとに教えを説き、『僕』はその教えを課題とし実行していきます。そして、『僕』の人生は変わっていくのか?....といったところでしょうか。

 

【感想】

3学び、今後に活かせること

子どもの頃だとあまり響かなかったかもしれないけれど、大人になった今だからこそ考えさせられることの多い内容の本だと思いました。

『人は意識を変えることはできない』という内容が本の中には出てきます。確かに今日から「あれ」をやろう、毎日「これ」をやり続けて日課にしようと思っても続かないものです。それはやらなくても自分に不利益はないからであり、他に楽なことばかり始められる環境があるからだと、それも納得のいく内容でした。

例えば、普段はスマホゲームばかりしている人が「毎日、本を読もう」と思っても、ついつい気がつけば、スマホを手に取っていじり始めてしまいます。それは、本を読むことが楽しくないからであり、スマホをいつでもいじることができる環境にその人がいるからだと分かりました。本当に自分が何かを「やる」と決めたのなら、スマホ自体を手に届かないところに置くぐらいして、本を読むこと以外できない環境を自分で作り出さないといけません。そうした環境を自ら作り出すことが、何かを成し遂げるためには必要なことだと思いました。

また、本書の中で出てくる『ガネーシャ』の発言の中に『期待は感情の借金』という言葉があります。字面だけだといまいち分かりづらいですが、人は誰かに、何かに期待した時にそれが期待通りの結果をもたらしてくれなかったら、ひどく落ち込みます。自分から行動して、苦労して、結果を確認したわけでもないのに人は勝手に行動する前から上手くいった時のことを想像して、上手くいかなかったら落胆します。そうやって何度も期待しては、裏切られることを繰り返すから、「何をやっても、どうせ上手くいかない」という考えに変わってしまいます。

でも本書の主人公の『僕』はこの話の中で、『期待は希望であり、希望を持てずに絶望したままでは人間は人生を送っていくことはできない』内容の反論を『ガネーシャ』にしています。確かに『ガネーシャ』もそのことには同意しています。人間が生きていくためには希望が必要です。しかし、『ガネーシャ』は続けます。『期待している限り、現実を変える力は持てない』と話します。

それがあるから自分は変われる、この人がいるから自分は変われるといったように、このどうしようもない現実を変えてくれるのは『自分』ではなく、『それ』『誰か』に置き換わってしまっているからです。期待して、希望を持つことは大切なことです。しかし、本当に自分の人生を豊かなものにしたいのなら、自分で結果を掴み取っていける力を身につける必要があります。

それではどうすれば良いのか?その答えになることも『ガネーシャ』は本書の中で述べています。それは、『自分で行動して、経験すること」と『ガネーシャ』は話します。経験することで初めて、自分に向いていることなのか、熱中できるくらい楽しいことなのか、分かるからです。でも多くの人はいつかやろうと思って、結局、経験しないままになってしまいます。頭の中で考えて、期待や悲観するだけです。実際に自分で試したわけでもなく、一喜一憂しています。仕事一つとっても様々な業種が存在している世の中で、自分に合った熱中できる仕事を探すとなれば、その色々な道を何本も、何本も通って経験して、初めて自分がやりたい仕事が見つかります。その経験の中で上手くいかないことがあっても、それが自分には向いていない経験として自分の力になります。

そんなこと今までの自分の人生で考えたこともなかったけれど、どうしても失敗したら....上手くいかなかったら....と思うと二の足を踏んでしまうのも事実です。しかし、これが経験することを妨げる考えなのだと分かりました。

この本を読んで、失敗しても経験することを続けたい気持ちになりましたが、きっとそのことを実行し続けられる環境を自ら作っていかなくてはいけないですね。

また最後に本書の中で一番印象に残ったものが2つあります。その二つが僕にとっては一番の学びでした。一つは、『身近にいる一番大事な人を喜ばせる』、二つ目に『毎日、誰かに感謝を伝える』です。

一つ目は、仕事で関わる他人には気を遣って色々なサービスをするのに、一番近くにいる家族には冷たくあたっていることを教えてくれました。

二つ目は、日々自分ばかり他人に、ああして欲しかったのに....、こうして欲しかったのに.....自分ばっかり苦労して....といったように相手を責める考え方が多くなっていることに気がつきました。相手を責めるのではなく、相手がしてくれたことに感謝し、逆に他人の不足を補えるくらいの余裕を持ちたいと思いました。

 

まとめ

この先自分の人生を豊かにするためには経験かが必要です。自分が本当に熱中できること、何時間その作業をやっていても集中し続けられことで、誰かを笑顔に、幸せにできたら素敵です。それができた時、きっと自分は変わっているでし、成功しているといってもいいでしょう。そのために何が好きなのか?何をやりたいのか?考えるのではなく、失敗を重ねながらでも色々なことを経験して探し続ける必要があります。その過程で何度も心が折れるようなことがあっても、それは経験であり、他人に愛情を持てる人間であることを続ければ、きっと応援してくれる他人もいることでしょう。

 

拙い文章ではありましたが、ここまでお読みいただきありがとうございます。個人の見解なので、読み手によっては違う意見もあるかと思いますが、その点はご容赦ください。